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つれづれつらつら書いてます。
2024年04月20日 (Sat)
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2008年08月08日 (Fri)
こーんにーちわー!!


という事で、初めてしっかりライヴレポ書きます。

注意といたしましては、まずアレです、クソ長いです(笑)。
なんかもう、覚えていることを只管書いたんで、凄いことになりました。
あとはまぁ、ヒカるの主観とMCの聞き間違いを多量に含んでいますので、
より正確な模様を知りたい方は、他の方々を参考にして下さい。
そして、こちらはネタのタネにしてでも頂ければなと(笑)

さてさて、大阪は5日まででしたし、演出とかも大分違うらしいんですが、
まだ仙台が残っているんで、ネタバレを避けるために続きで書きます。

整理番号がかなり後ろのほうではありましたが、
人混みの合間を縫って、会場の中腹に落ち着くことができた私。
そこでステージを見やると、はて、なんとも言えぬ違和感が。

ドラムの位置がおかしい…?

スピッツ的に言えばテツヤさんの位置、つまり右の手前に、
ドラムセットが重々しく据えられていたのです。
なんだろうなと人混みを通してよくよく見れば、
なんとドラムヘッドに"SPITZ"の表記が…ッ?!

これはきっと、いや絶対 彼 ら に違いない!

と、一緒に参戦したオフ友が「こっちのほうがドラム見えるんとちゃう?」
位置を入れ替えると、前の人の頭で足下までは見えないものの、
ドラムセットが真っ直ぐ見える位置に構えることができました!
感謝していたところ、友人も「こっちのほうがボーカル良く見えるし^^」とのこと。

その後も開演まで落ち着かずに喋っていると、ついに会場の照明が絞られる。
暗幕が上がり、現れた真っ白のスクリーンに、
インベーダやパックマンを思わせるレトロな画面、そしてBGM。
その後に映し出された映像で、会場からドッと笑いが上がる。

Zepp Osakaの外壁をバックに佇んでいるのは、
バカボンの、あの青色の浴衣を着てお面をつけた人と、
パパの被り物をしてステテコを着こなしている人。

赤塚不二夫氏の訃報も記憶に新しい中ではありますが、
その佇まいと扮している二人の事を考えると、笑わずに居られない光景。

しばらくしてさっと仮面(?)を取り去ると、
そこには、なおも頬にぐるぐるを描いた吉井和哉氏と、
鼻の下にあのちょび髭を描いた奥田民生氏が現れたのです。

日本のロック界においてとんでもなく重大な存在であるはずの2人が、
なんともふざけた格好で、しかも楽しそうに取り仕切り始めたロックロック。
これが楽しくないワケが無い!と胸を高鳴らせていると、
民生さんの口から、思ったとおりのバンド名が告げられ、
私の気持ちは、早くも最高潮に達したのです。


※クロムラサキ※


呼ばれて最初に登場したのは、なんと崎山龍男その人でした。
すっと定位置に腰を据えると、まず一つ、シャーンというシンバル音、
それを感じるや否や細かく刻むようなシンバルの連打、
それがスネア、タム、フロアタムへと飛び火、ものの数秒で轟音と化す。

これが崎ちゃんのドラムソロ……ッ!!

瞬殺とはこのことを言う。

感動に浸っていると、田村明浩黒沢健一両人が颯爽と現れ、
遂に揃ったクロムラサキ、そのまま一曲目へと突入。

ここで、知識不足の私、残念ながら曲とその名前が分からない…。
というより、フジファブリックとスピッツ以外、ほとんど分からないのです。
他の方のライヴレポ見るべきかしら?と思いつつ、
それは後にして、とりあえずはこの勢いで仕上げさせて下さい。

曲も終わった最初のMC、バンド名を3人でキメようという算段だったようですが、

黒沢(以下黒)「クロ!」
田村(以下田)「…ムラ!」
崎山(以下崎)「 サキ!」

妙にずれてしまったスピッツ・リズム隊。
黒沢さんが「練習した」といった後、思わず、

崎「でもちょっと遅れたよね?(笑)」
田「……(しばし苦笑)」

どこまでもスピッツなのでした。

黒「えー…このバンドのコンセプトはですね…」
田「それはー…崎ちゃんから!」
崎「えー…好きな曲をやる!」

そう宣言した後、黒沢さんが「皆知っている曲」と紹介し、
なんと『青い車』のクロムラサキver.を展開。
爽やかさというより、色っぽくカッコいい仕上がりになっていたのは、
ちょっと違うアレンジと、何より黒沢さんの声質の所為でしょうか?

この一曲が終わった後、行き成りマイクで喋りだす田村さん。

田「さっき言い忘れてたけど、今回のコンセプトは…崎ちゃんです!」
崎「うぃっす!」(「す」があまり聞こえず仏語みたいになってましたが…笑)
田「『嵐』※がね…『嵐』って知ってる? ※『嵐を呼ぶ男達』と思われる。
  知らなくても説明しないけど!(会場笑)時間少ないから(笑)。
  その『嵐』をね…崎ちゃんが『卒業した~い』って言い出したの!
  (場内に少しばかり「え~」の声。小生、乗り遅れました…)
  だから、今回は崎ちゃんが『嵐』、『嵐が呼ぶ男達』ってことで」
黒「俺らは呼ばれてるという(笑)」

田(or黒)「ドラムも普段見れない位置にあるよね」
崎「この位置でMCするって恥ずかしいなァ……(照)」

その後、またハードな一曲(3人の多数決で決めたとか)を終え、
MCではクロムラサキ=新人バンドの話になり、

田「入り口でも止められてね。
  『その、俺ら新人なんです…スピッツとかじゃないんで…』」
黒「それは、ないね!(笑)面白いけど」

この度の田村さん、本当に良く喋られ、面白かったです。

次の曲、曲名は分からなかったのですが、黒沢さんのMCによれば、
崎山さんが今でも敬愛するラウドネスだったそうで、
演奏中の崎ちゃんの表情といったら、本当に楽しそうな笑顔でした。
思わず見入ってしまいました。
あの方の笑顔は誰にも勝ると本気で思っています。

演奏が終わり、黒沢さんが「最後の曲…」と切り出せば、
会場から盛大に「えええ~ッ?!!」とブーイング。
この特別ユニットがそんなに早く終わっていいのか?!
そういう思いが一丸のなって響く中で、この後もあるから!と黒沢さん。
MCは少々遠慮がちに、しかし演奏は最後まで余す所なく、
ドッシリとボリュームのある演奏で〆られたのでした。


クロムラサキが終わり、明かりが灯る会場。
スタッフさんが忙しなく楽器とマイクの音をチェック。
複数のアーティストが出るイベントは初体験だったので、
この間の空白、後半まで慣れることが出来ませんでした。

しかし、このときに聞こえてきた音、どれも大きくてパキパキした感じ。
となれば、次のバンドは……?


そうして、また暗幕が上がり、お楽しみナビゲーションの時間!

ナビゲーター陣、今度は道化のような格好をして、
しかも吉井さんのほう、口の端から顎にかけてに線が入っており、
どうやら腹話術師とその人形という設定の様子。

奥田(以下奥)「いや~、良かった!クロムラサキ!」
吉井(以下吉)「メンバーが一番楽しんでたけどね」(会場笑)

この後も少々毒があるというか、水を差すというか、
そんな台詞が目立つ吉井人形。
『次のバンド』の話となれば、最近民生さんがレコード会社(?)を変えた話になり、
当の本人は「聞かれてもなぁ…」といったご様子でした。

さて、その次のバンド、ちゃんとお二人読まれてるんだけど、
言い直しても言い直してもちゃんと言えず、良く聞こえないまま強制終了
可哀想って言うのも何ですが、そうとしか思えない気もする。

※NICO Touches the Walls※

まさしく颯爽と現れた4人は、構えるや否や演奏を開始。
サウンドテストに納得してしまうバッキバキの音と共に、
黒沢さんとはまた違う色艶のある声で歌う、否、叫ぶ。
もともと『歌う』という言葉は『叫ぶ』という意味だったそうですが、
今でも実は意味合いが変わってないのではないか、
そう思ってしまうような、直接的に押し寄せる声の荒波。
大音量に慣れぬ耳には辛いけれども、しかしカッコいい!!

一曲を終え、フロントマン=光村龍哉氏がご挨拶もそこそこに、
ナビゲーターに少々苦言。

光村(以下光)「楽屋に挨拶しに行ったんですがね…
          ちゃんと言って貰えませんでした(苦笑)」(会場笑)

そして「覚えて帰って下さい」といった内容を付け加え、曲に突入。

2曲ほど連続で演奏した後、2度目のMC。
ここで自身の曲作りの切欠が、なんとスピッツだったと仰る光村さん。
小学3年生の頃にあの『ロビンソン』を聴いて影響を受けたそうで、
その後、6年生で『夢じゃない』を購入。これが初めて買ったCDだそうな。
その現物、今や発売されてない短冊型のケースを取り出して、

光「もうキズだらけですよ…いや、まだ綺麗だった」(会場笑)

少々緊張してるようにも見え、しかし楽しそうでした。

それにしても、会場に来ていた多くはやはりスピッツファンなのか、
この間のざわめきが結構大きかったように記憶しています。
それはきっと同じ音楽を好きであることへの共感であり、
そこを原点に活動するミュージシャンへの密かな応援じゃないか、
と、勝手に妄想しているんですが、どうでしょう?

そのMCの〆に、「カッコつけてるワケじゃないですが」と前置きし、

光「親みたいな存在のスピッツと共演できるなんて、夢見たいですけど、
  『夢じゃない』んですね」

「親」という言葉がしっくりくるやらこないやらで笑いが起こりつつ、
この言葉に、場内ではワーっと拍手が起こりました。

その後「あ、ギター代えるの忘れてた(笑)」とトボケて笑いを誘いつつ、
新曲"Broken Youth"(これだけ前日に音楽チャンネルで見た)と、
「最後です」というMCを挟んでもう一つ、熱唱、熱演。
慣れないために耳に残る違和感に「もう終りか」と少し侘しく思い、
この機会にCD聴くかなと思いながら、明るくなる会場を見ていました。


次のバンドは、左手前にキーボードが担ぎ込まれた所で確信。
ああやっと、知識不足の私が曲について触れられるバンドが来ました。


ご登場三度目のナビゲーター2人は、覆面レスラーのような井出たち。
覆面の上にもう一つ覆面を被せて念には念を(?)の吉井さんに対抗しようと、
民生さんがスタッフにさらなる覆面を要求しつつ、出てくるのは妙なカツラや被り物。
そういったものばかりが出るため、そのたびに床に投げつける民生さん。
吉井さんが腕時計を指して時間が押しているというようなジェスチャーをせども、
全く気にせずに続ける民生さん。
結局、それが続いた後、バンド名も告げず強制終了となったのに、
会場から「えええええ~ッ!!!」という盛大なブーイングが飛び交ったのでした。
まぁ、民生さんの後輩なんだから、構わないのかもしれませんが。ご本人的に。

※フジファブリック※

まずボーカル&ギターの志村正彦氏が
フジファブリックデスドーゾヨロシクーぅ!
みたいな感じのトボけた一声と共に始めた曲は、"TEENAGER"。
いきなりコレか!と思っていたら、お客さんノリノリ。
早くも置いてかれそうな雰囲気に焦りつつ、自分も縦ノリノリノリ。
そして、続けて2曲目…なんですが、ココ、度忘れしてから思い出せず…;;
とはいえ、一曲目とテンションが変わることなく、メンバー・観客共にかっ飛ばす。

ここで一度、テンション高いMCを挟んで、次の曲は『唇のソレ』…ッ!!!
これ、ガチで好きな曲です。不思議なノリと変態加減が絶妙すぎる。
ライヴで聴くとまた変な感じで「飛べる」。下手な薬なんていらない。

そんな中毒性の高い曲の後、またMCだったのですが……

志「ロックロックも去年に続いて2回目なんで…
  何か面白いことができないかなぁって思っていたら……
  なんと……できるようになりましたーッ!!

ここで呼ばれた名前に、会場内にどよめきと歓声が沸きあがりました。

そう、呼ばれた人物たるや、
スピッツのメインボーカル&ギター担当、草野マサムネ氏でありました!
このお2人でデュエットするとなって、興奮しない人はいないでしょう。

そんな勢い有り余る歓迎ムードの中でしたが、
当のマサムネさんは緊張してるともマイペースともとれるのんびりした口調で、
まずフジファブリックのメロディについて「耳に残るメロディで」と褒め、

草野(以下草)「来年あたり、スピッツが似たようなメロディの曲を出すかもしれない(笑)」
志「そ、それは…ダメでしょう…ッ?!(会場共に笑)
  ……是非お願いしますッ!!!(会場再び笑+歓声)」

そんなのん気なやり取りをしていたのでした。

そして、演奏が始まった曲目は、CM曲としてもお馴染みの『若者のすべて』
まず、マサムネさんがメインボーカルで、サビになって志村さんがコーラス。
普段と違うメロディラインを歌い上げるマサムネさん、
サビに近づくと、その伸びやかで綺麗な声がすーっと会場を包みました。
サビは志村さんが緊張されてた様子でしたが、
次はお馴染みの志村さんメインで、サビでのマサムネさんコーラス。
私、この2番のサビが物凄ーく好きでした。
癖があるけど聴き応え抜群の志村さんの声と、
それを引き立てるマサムネさんの爽やかな声、
食べ物に例えるならば、焼き魚とスダチといった感じでしょうか?

さて、マサムネさんを見送った後にもまだ残る心地よさと興奮は、
どうやら観客だけのものではなかったらしく……

志「カッコいいですよね……惚れます。
  もう……一人の男として……ッ!!
  (左手の甲を右頬に添えつつ)コッチと言われてもイイですッ!!!」

熱烈ラヴコールしてしまった志村さんなのでした。

その後、最後の一曲と聞こえると、会場には「え、早いッ!!」という声が。
もっと聞きたい!という気持ちに、ある意味で応えるように、
勢い良く流れ出したイントロはあの『銀河』でした。
会場のノリと興奮はここで今一度ピークに達し、メンバーの表情もとっても楽しそう。
本当にもう、物凄い盛り上がりようでした。


余談ながら、このフジのパフォーマンスが終わった後、
「今のバンド可愛かった」と、隣にいる友人が言ってました。
彼女、実はスピッツ以外のバンドをほとんど知らず、
そのうえ「スピッツまで見れるかどうか…」と弱音を吐くくらい、
体力に全くの自信がなかったのです。
が、蓋をあけたら、残るパフォーマンスは(アンコール等除いて)あと2つで、
他のバンドにも目を向けてくれるくらいの余裕を持っていたというわけです。

ロックロックって、スゲェ。

そう思った、一番の瞬間だったかもしれない。


さて、ここで何やらセッティングするスタッフさんが、やたらと忙しない。
しかも、一見何も関係のなさそうな紙を設置し、ビニールシートを敷く。
一体なにが始まるのやら……とソワソワしている観客の目前に、
しばらく経って現れた、スクリーンと、それに映るナビゲーター。

前のプロレスごっこの時にも着ていた、ぽっちゃりした顔の被り物。
それを2人して被り、繰り出したのは、

「ちょっと!ちょっとちょっと!!」

吉井さんと民生さんの「ざ・た○ち」なんて代物、
この場所以外の一体何処で見れるというのだ……ッ?!!
しかも、タイミングバッチリ。なんなんですかこの2人は。
さらに、ギャグを繰り出そうと民生さんが床に寝転び、
その上で吉井さんが同じ体勢……となれば、
もちろん続くは「幽体離脱~」なんですけど、
ここで2人とも笑いに笑い、台詞にならず、
さらに、上の吉井さんと同時に下の民生さんも起き上がり、
これでは幽体離脱になってない。
手を使って動きを説明する吉井さんの努力の甲斐も無く(?)、
2度目も結局同じコトを繰り返す民生さん。
この間、会場から笑いが耐えることはありませんでしたが、
やはり今回もそのまま無理矢理終わったので、
会場からはまたもや「えええええ~ッ!!!」の声。
しかし、その声も直ぐにざわめきへと化していきました。
というのも、暗幕は相変わらず上がったままで、
スクリーンには、意味深な文章が浮き上がっていたからで……

最後の一文は、うろ覚えながら、このようなものだったと記憶してます。

「地球に線を引く男」

※俵越山・松本素生(GOING UNDER GROUND)※

まず映ったのは田園風景。
そのあぜ道のど真ん中に、道と同じように続くのは、ひたすら長い紙。
この上に、モップで線を引いていく人こそ、書家の俵越山氏。
そこから移動を続け、海岸沿いをバックにしたあたりで、
ギター片手に現れたのは、松本素生氏。
GOING UNDER GROUND・フロントマンの弾き語り、その冒頭は、
宮崎駿監督の『耳をすませば』の『カントリーロード』をもじったもの。

♪このまちへ続いてる気がする カントリーロード

これはきっと…とオチを読んでしまう自分が悲しいですが、それはさておき。
文章で書いてしまうと非常にあっけなくて物足りないのですが、
田舎の、それもこんなところ普通に歩くのもちょっとっていう所に紙を敷き、
足元をふらつかせながら線を引いていくかと思えば、
人混みの交差点のど真ん中、人混みを掻き分けて、
とにかくひたすら線を引き続ける姿はシュールでいて、力強い。
加えて、それまでの縦ノリガンガンぶっ飛ばすような、
ギター・ドラム・ベース音と打って変わっての弾き語り、
それも松本さんの癒し系ヴォイスとあいまって、耳に優しく、けれど切ない。
そんな不思議な空間は、徐々に所を変えていき、
気がつけば、見覚えのある歩道を通り過ぎて……

このまちへ、本当に繋がっていました。

画面の遠く奥に見えるは、間違いなくZEPP OSAKA。
そして、気づけば会場の裏をひたすら走り、線を引く。
向かう先は、舞台裏から舞台袖、
そしてステージのど真ん中にたどり着くや否や、
音楽は佳境を向かえ、ステージ上の紙に一筆、
最後の総仕上げとして、松本さんの真っ白なTシャツにドンと一点。

最後、2人はお辞儀して颯爽と去っていかれました。
この間が何分かはわかりませんが、
今までで一番短く、けれどとてつもない深みのある時間でした。


癒しの時間が終わった途端のソワソワといったら。
なんせ、次に残るは、あのバンドしかないのですから、
そりゃぁ落ち着いても居られないといったものなのかもしれません。


最後(?)のナビゲーションでまず始めに映ったのは、
イベンターの方が扮する、レレレのおじさん on the 土俵。
そして両端から現れたのは、覆面をしたお2人。
このあと色々ごちゃごちゃ展開してたんですが、
ここまで来ると、次への期待とそれに反する披露で、
記憶も曖昧になってしまうのです。申し訳ないながら。
最終的に、相撲取りのきぐるみ組み手をした2人は、
行司さん=レレレのローディ(?)を突き飛ばしての取っ組み合い、
民生さんが勝ち、行司さんから紙を受け取る。
そして、よってきたカメラに向かって一言。

その一言を待ち望んでいた。

※スピッツ※

会場の熱気が最高潮に達し、ついに始まりましたスピッツ。
よーし、ここからファンとして思い切り語らねば!!

…ってところなのに、見えない。

私の目には、明らかに前の松本さんの時より、
前に来ている人が多いように見えました。
『背の高いやつは邪魔』とかいう歌があったのを思い出す。

それでも人混みを通してなんとか見えたのが、
メンバー内で唯一、本来のスピッツのみ出演となった三輪テツヤ氏。
その回は帽子にツインテール(あとから聞いた話だとみつあみ)という、
字面からしてフェミニンな髪型をされてたのですが、
実際は蓄えたヒゲと白シャツもあいまって、コレが似合ってらっしゃる。
ということで、ギターソロなど、たっぷりと拝見いたしました。カッコいい!

話を本題に戻しまして。

まず、彼らが最初に演奏したのは、
時期外れだけど聴きごたえある名曲『バニーガール』。
それに続いて、今度は季節もピッタリの『渚』。

…のはず。
あの、曲順まで曖昧とはいかがなもんですかヒカるさん。
だからスピッツのぶんのライヴレポ、書くの躊躇していたんですが、
ここまで書いておいて主賓を飛ばすなんてしたくありませんので、
もう少し、この曖昧レポにお付き合い下さい。


草「ロックロック~?」
会場「こーんにーちわー!!」

恒例のやりとりの後、「既に楽しいです!」と興奮気味で語る草野さん。
このあと田村さんがちょいと茶々を入れたと思うんですが、
帰宅後のメモですら役に立たないほど、ここらへんが曖昧なのです。
ということで、スピッツ目的の方、どうか他のブログ・サイト様を参考に(苦笑)

そうして、往年の名曲『ロビンソン』や初期名盤から『名前をつけてやる』、
民生さんのカバーアルバムにも収録されてる『さすらい』を続けざまに。
王道ナンバー+マイナー+カバー=素敵選曲!
まさか!という感じのナンバーが多くて、個人的に凄く嬉しかったですね。

そんな『さすらい』の途中、歌が少々抜けてしまった草野さん、
後のMCで「気分が良かったから歌詞も飛んじゃいました」と苦笑。

その後、今回の参加メンバーをイケメンと称し、名前を上げていく草野さん。
フジとニコタッチ(草野さん的NICO Touches the Wallsの略し方?)等を上げ、
話を続けようとしたところで…田村さんか?「足りないよ」みたいな発言を。

草「あの…松本君もね。爽やか系イケメン?」

…うろ覚えですけど、松本さんに触れてらっしゃったのは確かです。
そして、なんかぼやかしてるように聞こえたのは気のせいではあるまい。

MC後、『群青』『スパイダー』『8823』『メモリーズ・カスタム』なんかを演奏し、
さらに盛り上がる場内の中、MCに入った途端、
「さっき言い忘れたけど…」と草野さん。
会場が「?」となっていると、続きがこんな感じ。

草「クロムラサキも良かったよ」

と、田村さん、崎ちゃんを見るか見ないかのうちに、ボソリ。
大声出さずにコソコソ言うあたり、ワーッという声援と共に、笑いも上がる。
また、言われた田村さんは照れ隠しか何か分かりませんが、
何か言おうとしつつ、すぐ崎ちゃんに話を振ってらっしゃいました。

また、「ニコタッチ」の話を前提に、

草「『ロックロック始まった頃、俺ら生まれてません!』
  なんていうバンドが出演することになるかもね。
  17歳のバンドとかいるでしょう?
  あと5年もしたら……(しばし沈黙)」

思わず会場がシーンとなるのへ、「こんな調子ですが」と笑いつつ、
これからも頑張るのでよろしくお願いしますとか、そういうことを仰って、
最後に『僕のギター』を演奏。

その後、どうもありがとう!と去ったメンバーに、拍手は収まることが無く、
アンコールとして演奏されたのは『トビウオ』と『夢追い虫』だったかと。

そんな曖昧な記憶の中でも、やっぱりというかなんというか、
スティックを投げて回る崎山さんが見え、
またそれが素晴らしく爽やかな笑顔だったもんだから、
終わった今も、そればかり、しっかり、留まっていたりします。
いつか、あのスティックを手にする日が来ればイイなァ……

※余興※

草野さんらがピックをばら撒き、崎ちゃんがスティックを投げ終え、
拳を掲げつつステージを後にされるや否や、暗くなる照明。
さて、改めて映像としてご登場のナビゲーター2人は、
使用した服や被り物、吸殻いっぱいの灰皿などでとっちらかる楽屋で、
赤と青のジャージに身を包み、机に突っ伏して寝ているような状態。
その机の真ん中には、お札が何枚か中に確認できる封筒。
ギャラっぽいんけど、その少なさに笑う観客。
と、2人が起き上がり、互いを紹介するジェスチャー。
いかにも「役目はもう終えたよ」と言いたげな様子に、
観客がまたもや、しかし今までで一番大きい「ええええええっ?!!」を叫ぶ。
その後もいっこうに変わらぬ様子にワーワーワーワーと観客。

あとから思えば、相当な焦らしプレイとしか言いようが無い。

そう、何分経ったか良くわからないような状況になると、
彼らはギャラを懐にしまい、おもむろに楽屋を後にしたのだ。
本気かわざとか、一度間違って奥へと歩みを進める民生さんを引き戻し、
脇道を通り、舞台袖、そしてついに、沸き立つ会場へと踏み込む。

この時の盛り上がりよう。
もしや、ここに居る人は2人を見に来たのではないかというくらい。
その声援に応えるかのように、サッとギターを構えた民生さん、
そして吉井さんもマイクを手に取り、構えた2人の口から出たメロディは…



「お~わ~り~だ~よ~~~~~♪」



会場が歓声を上げたのもつかの間、
「それだけかい!」と突っ込まんばかりにブーイングの吹き荒れる会場。
これだけで去ろうとするのにその勢いはさらに高まり、
あれだけであったにも関わらず、アンコールに等しい拍手・拍手・拍手。

これがまたどれだけ続いたか。
たぶん、実質は一・二分ぐらいの事だったろうとは思いますが、
観客の期待の渦は、時間の感覚さえ飲み込んでしまったように、
この間が凄く長く感じられました。

と、不意に姿を現すナビゲーターに、
呼ばれてからしばらく後、そそくさと出てきたのはマサムネさん!
この度、三度目の出演となった彼は、Tシャツと、何故か緑色のジャージ下。
よく見えませんでしたが、あとで聞いた話、よれよれぶかぶかだったとか。
マイクには入らなかったものの、民生さん、ツッコミを入れてるご様子でした。

そんな、邦楽界きってのアーティストが、まさかのジャージ姿で歌い上げたのは、
知らない人なんていないあの名曲『チェリー』!!
井出たちはともあれ、この3人がいっせいに歌いだした様子は、鳥肌モノ。
各人の癖ある声が連なった音に観客が口ずさむ音が重なり、
まさに、もう二度と聴ける事のない、一夜限りの『チェリー』となったのでした。


アンコールも終り、手を振りながら去っていく3人の後ろで、
スクリーンがまた光を帯び、改めて映し出された出演者の名前たち。
そして、スタッフロールの最中、ちりばめられた写真たち。
このナビゲーションのムービーの裏側を写したものの後、
昨年のツアーパンフやオフィシャル画像にあったスピッツinスペインでの、
撮影の裏側とおぼしき写真が連なりました。
裏側とは思えぬようなカッコいい写真軍の中に、
何故だかスタッフに抱えられてる田村さんが混じっており、吹き出す人多少。
その後、実はスピッツファンクラブ会報内には写真が載っていた、
スタッフと吉井さんによるバス釣り大会の様子があったりと、
なんだか混沌とした写真集でありました。

最後に、OPに同じ、インベーダーやパックマンを模した画像・音楽、
そしてあのどくろマークが映し出され、閉演の運びとなりました。


楽しみに楽しんで、さて帰ろうと携帯の電源を入れなおしたら、
表示された時間は、確か22:36とかだったように記憶しています。
電車の時間を気にしつつ、まだ残る興奮を語りながら、
長くて短い4時間を過ごした会場をそそくさと去りました。



ロックロックが終わってから、夏にピリオドを打ったような感覚が否めず、
現実へと戻ってはいるものの、未だに戻りきれていません。
その癖、記憶の中からは徐々にその場の演奏の如何なるものかは消去され、
「こういう演奏があった」「こういう話があった」という事実に置き換えられています。
このように文字にすること作業自体がその表れなのでしょう。

それでも、まだ残像のように浮かび上がる感覚を噛み締めながら、
まだまだ、と言いつつ直ぐに訪れてしまう季節を、
その合間、またこのライヴというモノを体感できればいう願いを込めつつ、
心待ちにしている次第であります。

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